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Posted by あしたさぬき.JP at

2019年08月28日

一年という時間

こちらは香川県西讃地域にある「みとよそろばん教室」の塾長ブログです。
現在三豊市・観音寺市を中心に、遠くは丸亀市や高松市からも、幼児さんから社会人まで多くの生徒さんが通ってくれています。
INORI先生と一緒に知的スポーツ「そろばん」を頑張ってみませんか?


今年も8月8日に開催された「全日本珠算選手権大会」に、生徒9名と参加してきました。





6年前、約25年ぶりに選手として参加

それ以降は幸い生徒たちの頑張りのおかげで毎年この場に来させてもらっています。

スケールの大きさ・圧倒的な競技レベルの高さを体感するだけでなく

何より「全日本」独特の空気を吸えることが、自分にとっての幸せの瞬間だったりします。


それってどんな空気なん?と聞かれたならば私は「凛とした」という表現を使っています。

それが適切かどうかはわかりません。

しかし700名近いソロバニストによる「静の中の動」に

美しさすら感じるのは決して私だけではないと思うのですが。





令和初の全日本

土屋選手10回目の日本一の瞬間

フラッシュ暗算ギネス記録誕生の瞬間

都道府県対抗競技で各県代表選手が見せた笑顔と涙

今年も多くのドラマを目の前で見ることが出来ました。



そして今回の全日本では大会前日にも多くの学びがありました。

実はある強豪県の先生から前日練習で席に空きがあるとのことでお誘いを頂いたのです。

今までも大会前日に他県の選手と一緒に練習する機会を頂いたことはありました。

しかし今回は全日本、練習に参加する選手は日本TOP100で名前を聞いたことがある人ばかり。

中には日本一を本気で狙っている選手もいます。

そんな練習会にうちの生徒が参加して迷惑をかけたりしないのか・・・

そんな心配もありましたが、またとない機会ということで一人の生徒が参加することになりました。





私は所用のため練習会は最後の30分くらいしかいられませんでした。

しかしそのわずかな時間でも

「この空気の中で練習してたのか・・・汗」ということだけはすぐにわかりました。


あきらかに「音」が違うのです、うちの教室とは。



練習が終わった後、生徒の顔は明らかにいつもとは違っていました。

そしてタクシにー乗った後、一言だけつぶやいたのです。

「やり方、変える」




あれから三週間。

件の生徒は確かに今までとは違い、強い意志を・明確な目標を持って練習に取り組んでいます。

わずかな期間ではありますが、大会前に出せなかった得点が出せるようにもなりました。

もちろんそれがすぐに通用するほど甘い世界ではありません。

しかし、少なくとも生徒自身「一年後の自分の姿」を思い描いているようです。



思えば去年の今頃

生徒もそうですが私自身も恥ずかしながら「一年後の姿」をしっかり考えていませんでした。

大会のレベルの高さを言い訳に

なんとなく「こうなったらいいな」程度だったかもしれません。

ですが今回練習会に参加する機会を頂いて

あらためて自分自身の問題であるということを実感しました。



実は練習会にお誘い頂いた先生とのご縁は、このブログの昨年の全日本大会に関する記事がきっかけでした。

その先生から全日本の前日練習にお誘い頂いたのも運命だと勝手に感じています。

来年のこの時期、今度はしっかり結果をこの場で報告できるよう

この一年という時間、精一杯頑張っていきたいと思います。


最後になりましたが、S先生、本当に有難うございました。
  


Posted by Tosaka先生 at 23:20Comments(0)そろばんの話題