2025年04月28日

最高の練習

こちらは香川県西讃地域にある「みとよそろばん教室」の塾長ブログです。
現在三豊市・観音寺市を中心に、遠くは丸亀市からも、幼児さんから社会人まで多くの生徒さんが通ってくれています。
TOSAKA先生と一緒に知的スポーツ「そろばん」を頑張ってみませんか?


最近、うちの教室では時々こんな場面がみられます。






何をやっているのかといいますと・・・

お互いの弾きや暗算をしている様子を見て






それぞれに気付いたことを話し合って

問題数や正答数アップを目指そうというものです。


先に書いておきますが

これ、「二人で観察し合って気付いたことを話しなさい」などとはただの一言も私は言ってなくて

授業中に気が付いたら生徒同士がやってたわけです。


この場面を見たときに

私が口をはさむのも野暮だな、と思って事の成り行きに任せていたのですが


自分たちの目で見たことを

自分たちの経験や普段思っていることを元にして

自分たちの言葉で相手に伝えていく


これまでになかった新しい練習で

多分私の中では考えうる最高の練習で

生徒たちの中では大きな収穫があったようです。


そろばんって意外と他人の練習している場面をじっくり見る機会がない習い事で
(そういう練習を積極的に取り入れている先生がいらっしゃったらゴメンナサイなんですが泣き

ましてやお互いの良い点や課題を指摘し合ったりという場面はあんまりない習い事で
(そういう練習を積極的に取り入れている先生がいらっしゃったらゴメンナサイなんですが泣き


教室を開いて10年余り

初めて目にする光景だったものだからとっても嬉しくて

加えて自然にそういう流れになったことが余計に嬉しくてピカピカ

こんな空気があちこちで溢れる教室にしていきたいな

そんなことを思ったひと時でしたスマイル
  


Posted by Tosaka先生 at 12:08Comments(0)教室の事

2025年04月22日

4秒のドラマ

こちらは香川県西讃地域にある「みとよそろばん教室」の塾長ブログです。
現在三豊市・観音寺市を中心に、遠くは丸亀市からも、幼児さんから社会人まで多くの生徒さんが通ってくれています。
TOSAKA先生と一緒に知的スポーツ「そろばん」を頑張ってみませんか?


うちの教室は、日曜日や祝祭日にまあまあの頻度で「特別練習」を行います。

どのくらいの頻度でと聞かれたら

例えば日曜日を例にとってみると

多分、特別練習をやらない週の方が少ないのは間違いないところかと思います。





大会前や検定前には私のプライベートでの用事がない限り、必ず特別練習を行うのですが

4月から5月にかけては大きな大会が続くということもありまして

必然的にその機会は多くなります。


特別練習(特に大会に向けた特別練習)が普段の授業と違うところ

それはやはり「大会に特化した練習内容になる」ということに尽きるわけでして

「用意、はじめ」の掛け声も

机のレイアウトも

もちろん練習メニューも

そして面白いかどうかはわかりませんが、途中織り交ぜる私のいろんなお話も

全てが数週間後に行われる大会の内容を意識したものになるのです。


普段の授業ではなかなか出来ない練習がやれるのも特別練習のメリットでして

先日の日曜日に行った練習では

制限時間「30秒」から始まったものが

最後には「4秒、用意!はじめ!」までになりまして汗

ここまでくると勝負はまさに一瞬

計算する方も必死ですが

時間を計る側も必死でやらないといけない、なんて場面もあったわけです。

そしてなんと4秒で全問解き切った生徒がいたりしてオドロキ

その生徒の全集中する様子や

それに触発されて更にレベルアップしていこうとする生徒たち

たくさんのドラマを特等席で見ることができました。


そんなこんなも含めて

当然いつもの授業とは空気が違うのですが

その空気を吸うことによって生徒たちは上手になっていくわけで

もしかしたら

うちの教室が大会参加に積極的なのは

私が生徒たちに特別練習の空間を体感してもらいたいからなのかもしれない

そんなことを思ったりしています。


大会に参加する人 検定を受験する人

是非特別練習の機会がありましたらご参加くださいね。  


Posted by Tosaka先生 at 11:07Comments(0)教室の事

2025年04月14日

持ってくれていたメモ

こちらは香川県西讃地域にある「みとよそろばん教室」の塾長ブログです。
現在三豊市・観音寺市を中心に、遠くは丸亀市からも、幼児さんから社会人まで多くの生徒さんが通ってくれています。
TOSAKA先生と一緒に知的スポーツ「そろばん」を頑張ってみませんか?


3月の全珠連暗算検定試験で
当教室の生徒(O谷君)が最高位の十段に合格しました。

これまでうちの教室はO谷君を含め11名の十段合格者が誕生しています。
一人ひとりいろんな合格までのドラマがあって
その物語をいわば特等席で見続けることができたこと、本当に指導者冥利に尽きるわけですが
今回のO谷君の合格は、また今までにはない特別な感慨がありました。


O谷君が九段に合格したのは第400回検定試験でした。
今回は第426回ですから、実に4年以上の月日を要したことになります。
その間彼が検定を受験しなかったのは、学業に専念するためにお休みした半年間(3回)だけ
多分、本人も周りも、ここまで十段の旅路が長いものになるとは想像してなかったはずです。

その間、教室では次々と十段合格する生徒が出てきました。
同世代ならともかく
自分より後からそろばんを始めた生徒、中には自分より10歳近い年下の生徒が
それも数回のチャレンジで合格していくわけですから
一体O谷君の心境はいかばかりだったでしょう。


加えて彼には一つ大きな課題がありました。
それは「数字」です。

私どもが所属する全国珠算教育連盟では十段に合格するために
「合格点を取る」のはもちろんですが
「数字が正しく書けているか」も審査基準となるのです。

そしてその最終審査(本部審査)での数字の判定が格段に厳しいものでして・・・
うちの生徒も
そして何を隠そうこの私も
かつてこの最終審査で減点となり、涙をのんだことが何度かありました。

計算やスピードを優先すると、数字が雑になりがちですし
字を丁寧に書こうとすると計算が疎かになったりスピードが落ちるわけで
その辺をどんな匙加減でいくか指導する側も結構悩むわけです。

この4年間、恐らくO谷君にとって「数字を正しく書くこと」は最大の難敵だったかもしれません。


実は彼は昨年の7月検定を機に学業に専念するため一旦そろばん生活から離れました。
それだけに7月は強い思いを持って臨んだはずですが・・・敢え無く基準点に届かず・・・

私としても彼のチャレンジはここまで終わりかな、と正直思っていました。

ところが…この2月に彼から突然連絡がきたのです。
「進路が決まったので、3月の検定、もう一度だけチャレンジしてもよいですか」

そして・・・23回目の挑戦で・・・

合格証が私の手元に届いたとき、私が抱いた思いはただ一つでした
「本当に良かった」


小学校4年生の時、おばあちゃんの勧めで教室見学に来た時
引っ込み思案な性格から、声をかけても全く反応なく、教室の隅っこで動けなかったO谷君。

あれから9年が経ったんですね。
実は検定が終わった後「今回は数字に自信があるんです」と言ってくれました
今までただの一度もそんな発言を聞いたことはなかっただけに、正直驚きました。
この1回にかける思い
そして彼の成長を感じることができた一瞬だったと思います。


ご本人が不在だったので、合格証書はご家族の皆様にお届けしました。
私は、ここまで家族の皆さん全員が嬉しさを表した場面を他には知りません。
見ているこちらまで幸せになる、そんな光景でした。

「そろばんは決して自分一人で上手になれるわけじゃない」
いつもこのことを生徒に話しますが、あらためてそのことを実感しました。


O谷君のおばあちゃんの言葉が大変印象的でした。
「先生、ここまで続けたから合格できたんやな」

実は10年以上前、私はある著名な先生の講習会に参加し、こんな言葉を頂戴したのです。
~10段は合格するまでやめなければ、きっと合格できる~

そして数年前のある検定で
不合格という結果と共に、この言葉を書き添えてO谷君にお渡ししたのですが
おばあちゃんはそのメモを今でも取っておいてくれてたそうです。

諦めないこと
続けること

そんな当たり前のことを教えてくれたO谷君
そんな君に出会たことにあらためて感謝です。

またいつか、もう一つの夢もかなえてくださいね。
ずっと応援していますよ。



支えてくださったご家族の皆様(掲載の許可は頂いております)


  


Posted by Tosaka先生 at 11:14Comments(0)教室の事

2025年04月09日

空気なのかな

こちらは香川県西讃地域にある「みとよそろばん教室」の塾長ブログです。
現在三豊市・観音寺市を中心に、遠くは丸亀市からも、幼児さんから社会人まで多くの生徒さんが通ってくれています。
TOSAKA先生と一緒に知的スポーツ「そろばん」を頑張ってみませんか?


昨日477日のログインをしたと思ったら
今日早速新しい記事を書こうとしていますww
まったく一貫性のないブロガーですが、どうぞご容赦ください泣き

前回あんな内容の記事を書いたものだから、ちょっと意識して生徒の顔ぶれを見てみたら
確かに、中高生は多いように感じました。
うちは時間制授業ですが、特に最後のコマ(19:00スタート 含オンライン)では7割が中学生でしたね。

ただ、中高生といってもその顔触れは本当に様々です。

いわゆる高段位取得者や、全国的な競技会で活躍する生徒もいますが
もちろん皆がそういうわけではありません。
最近段位に入ったばかりの生徒もいますし、級位を頑張っている生徒もいます。
中には中学2年生からそろばんを始めた生徒もいたりして

一人ひとりが自分のペースでそろばんに向き合っている、という感じでしょうか。

ただ、ひとつだけ確かに言えることがありまして。

それは皆
「そろばんが好きなこと」と
「生徒自身がこの空間を楽しんでいる」とことだと思っています。

とくに後者に関しては
うちは決して授業中に笑い声が絶えない教室ではありません。
むしろ対極の空間です汗

それがよいことかどうかは別ですが
そういう空気が好き、という生徒は間違いなく存在するんだろうし
そんな中で黙々と練習する、のが性に合っている生徒はいるのだと思います。

今の時代はデジタル化が一気に進み、確かに便利になりました。
でもその反面、全てが慌ただしく、余裕が無くなってしまったと感じているのは私だけではないはずです。

特に中高生にとっては
もともと多感な時期に加え
日々、波のように押し寄せてくる過大な情報に翻弄されることも多いかもしれません。

そんな時代だからこそ、彼らはそろばんという超絶アナログな習い事によってある意味癒されている…
というのは決して的外れではないと思っています。

今、この記事を書きながら一つ思い出したことがありました。
そういえばうちの生徒が授業中に携帯を見ている場面は見たことがありません。
見ていたら私に注意される、のではなく
本当に出している場面を見たことがないので、そもそも注意する必要もなかったのです。

そこに何かのヒントは隠されていませんかね??  


Posted by Tosaka先生 at 09:58Comments(0)教室の事

2025年04月08日

いつの間に…

こちらは香川県西讃地域にある「みとよそろばん教室」の塾長ブログです。
現在三豊市・観音寺市を中心に、遠くは丸亀市からも、幼児さんから社会人まで多くの生徒さんが通ってくれています。
TOSAKA先生と一緒に知的スポーツ「そろばん」を頑張ってみませんか?

久しぶりに

本当に久しぶりにブログを書こうとログインしましたら

「477日ぶりのログイン、お帰りなさい!」と熱烈な歓迎を受けましたww

このブログを書き始めたのが2012年

その時は自分に「一年間そろばんをテーマにして更新し続ける」というノルマを課して

その目標は達することができたのですが

今や「このブログを消滅だけはさせない」というのがノルマになりつつあります…泣き


実は昨日、ほとんどの生徒にとっては新学期初日でした。

なもんで教室の生徒データの学年を更新したところ、驚愕の事実が判明したのです!!

なんと、今うちの教室では

中学生以上(高校・一般含む)の割合が全体の3割にもなっているということが!!!


そろばんってなんとなく「小学生までの習い事」のイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。

実際今年の3月も、それなりの人数の小学6年生(卒業生)が巣立っていきました。

でも実は意外といったら怒られそうですが

毎年それなりの人数の生徒が4月以降もそろばんも続けてくれていて

気が付いたらこんな割合(ちなみに人数でいうと小学校の1学級分位です)になってしまってたのですオドロキ

もちろん私にとってはとっても嬉しいことなのですが

聞いてみたいのがその「続けている理由」


以前このブログでも「続けること」の大切さを書いたりしたこともありましたが

あの文章は私の視点からのもので

実際続けている生徒たちにとっては、また違った感覚の「何か」があるのかもしれませんピカピカ

そんなことを次回以降書いてみたいと思うのですが…

何はともあれ

「中高生になっても続けられる みとよそろばん教室」

を今年度もよろしくお願いします晴れ
  


Posted by Tosaka先生 at 13:39Comments(0)教室の事