2013年12月27日

「ごわさん」の音色

大阪の地下鉄で「女性専用車両」だと知らずに並んでて、周囲の冷たい視線を浴びたTosaka先生です。


今風のそろばんは、ワンタッチ式のものが多いです。


このそろばん、上の方にある銀色のボタンを押すと、「ごわさん」が一瞬にしてできてしまうという優れモノ。





教室によっては入塾の際、全員に渡すような教室もあったりします。

【みとよそろばん教室】では、使うのに支障がなければ旧式(?)のものでも構わない事にしていますが、新しくそろばんを購入される生徒さんには、基本的にワンタッチ式のものをお勧めしています。


さて、自動で「ごわさん」が出来てしまうということは

逆にいえば「ごわさん」を教える必要がない?

そんな浅はかな考えと、他の教室のリサーチの結果、最近入塾してワンタッチそろばんを購入された生徒さんには「ごわさん」を教えていなかったのです(厳密に言うと他のやり方を教えていたのですが)。


ところが、先日の練習である生徒が教えていないはずの「ごわさん」をスムーズにやっているではありませんか。


「それ、誰に教えてもろたん?」

「おじいちゃんです」


生徒の家庭でそろばんを通じてそんなやり取りが行われたことに嬉しさを覚える反面、複雑な気持ちにもなりました。


実際日々の指導で「ごわさん」がどうしても必要な場面はほとんどありません。


しかしそれで割り切ってよいのかどうか。

あの「シャーッ」という心地よい音を響かせることもそろばんの先生として大事なコトなのかもしれない・・・


生徒との会話以来、そう考えるようになったのです。


「ごわさんで願いましては」

この言葉に偽りのない指導をしていきたいと思います。






  


Posted by Tosaka先生 at 21:37Comments(0)そろばんの話題